Pinkerton - Weezer [アルバム感想]
1996年。アメリカはロサンゼルスのオルタナティブ・バンドの2nd。
オルタナティブといっても退廃的な感じはなく、どちらかといえばエモに近いですけど。
本アルバムが実は個人的にWeezer初体験だったりします。
うーん。何でしょうこのアルバムの距離の近さは。生々しいというか、まったりとしているというか。
その辺のスタジオで演奏していて間近でそれを聴いているような臨場感は、スクールバンド的でもあり、近所の気のいいお兄さん的な親近感を覚えてしまいますね。
曲も基本的にはミドル・テンポ中心の、勢いよりもメロディ重視の楽曲が多いです。前半は割とアバンギャルドさすら感じさせる曲構成ですが、特に後半の曲は、メロディが語りかける説得力がハンパない。その感情にずけずけと干渉してくる憂いを含んだメロディは、あまりにも原理的で普遍的で、まるで童謡みたいともいえるかも。
個人的な感覚では、Cheap Trickとか、日本のSpitzとかに印象近いかな、と感じました。
心に染み入るというか、そんな感じの音だと思います。
ツボに入る人は、ホントツボなんだろうなぁ。
でもなぁ、ちょっと演奏が生々しすぎて、個人的にはもう少しきっちりかっちりやってくれたほうがいいのにな、と感じちゃうんですよね。まぁそういうところを求めるバンドではないんでしょうし、逆に魅力を殺してしまいそうな、そういう意見はむしろ無粋なんでしょうけどね。
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