Black Clouds - Outrage [アルバム感想]
1988年。日本を代表するベテラン・メタル・バンドの1st。
実際に本バンドを初体験したのは4thのThe Final Dayなので、
本アルバムは完全に後追いでの試聴です。結構同じような人いるのでは?
一聴して分かるのは、演奏というか、曲自体のスケールの大きさ。
昔のスラッシュ・メタルにあった、曲の大仰さが感じられます。
まぁ確かに初期のMetallicaやMegadethに似ている部分もありますが、
普通に今ではパワーメタルとカテゴライズされそうな音だと思います。
よって個人的にはMetallicaやMegadethなどと比較するより、
結果としてなんですけど、その後のバンド展開としても
実はMetal Churchあたりに近かったような気がするんですけどどうですかね。
曲にもう少しだけ、ヒネリみたいなものがあればなぁと思うところまで一緒なんですが。
あとは、この頃のヴォーカルの垢抜けない日本的英語発音が、割と気になります。
別に英語自体にはぜんぜん問題ないのですが、やっぱり音楽としては、
発音の強弱とかエッジとかが、こういう系統の曲では特に、
曲のアタックの強さに影響しているんだなぁと思いましたね。
まぁでも実際、ジャパメタ系統ではない日本人らしからぬこの手のHMを、
海外一流レベルで演奏したという意味では、稀少な一枚だと思います。
結局理屈ではない”凄み”みたいなものが、特にスラッシュのような音楽には重要で、
それを備えた日本人バンドというのは、当時、いや今でもなかなかいないということです。
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