Perish - Perish [アルバム感想]
2008年。アメリカはオレンジカウンティのメタルコアバンドの1st。
オレンジカウンティってのは、何でこういう系統のバンドが多いんでしょうね。
土地柄なんでしょうか。そんなものでこんな音楽性が決まってるのでしょうか。
まぁフロリダのデスメタルや、ベイエリア・クランチなんかと同じなら、不思議はないか。
アメリカのメタルコア・バンドにおけるメロディ導入手法にはいくつかタイプがあって、
北欧デスメタルの影響で、叙情エッセンスをギターソロやリフに反映させたものや、
メロコアやハードコアなどのパンク畑から、演奏をメタル寄りにしたもの等ありますが、
このバンドはどちらかというと、メロディ要素をアメリカン・ロックから持ってきたような感じです。
まぁA7XやAtreyuなど、オレンジカウンティ界隈のバンドはみんなそんな感じですけどね。
でもここまでストレートに表現しているバンドは少ないんじゃないですかね。
メタルコアなりに、もちろんモッシュパートや突っ走りの部分はあるんですが、
ヴォーカルは大体が叫び声ではなく、声色をいろいろ変えつつきちんとメロディを歌っていて、
それこそまるで曲展開も含めてNickelback(カナダだけど)のように聴こえるときもあり、
フィリップ・アンセルモみたいな野太い声での歌唱もあり、まんまAtreyuのときもあり、
非常に曲としてバラエティに富みつつ、聴きやすくなってますね。
でもやっぱり根底にあるのはアメリカン・ハードロックなんですよ。これが面白い。
曲自体もノリとキャッチーさの適度なさじ加減が良く、面白いバンドだと思いますよ。
あまり日本では今のところバンド名を耳にしませんが、
Atreyuのようなアメリカらしいメロディを有するメタルコアが好きなら、
マストのアルバムと言ってもいいのではないでしょうか。
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