Sons of Thunder - Labyrinth [アルバム感想]
2000年。イタリアの正統派HMバンドの3rd。
ものすごく洗練されたメロディック・スピード・メタル。
ともすればプログレ・メタルの範疇で語られることもあるこのバンド。
本作も、一つのストーリーを紡ぐコンセプト・アルバムという内容だが、
ここではスピード・チューンを数多くアルバム内に配置し、
曲の構成力が説教臭さを感じさせない良質のアルバムとなっております…が。
曲も音も洗練されすぎていて、軽めの音質も相まり、おとなしい印象をうける。
HMのパワーというか、激しさが若干薄い感じがしないでもない。
実際にはそれを差し引いても、非常に完成度の高いアルバム。
…なんだけどねぇ。それほど売れなかった理由もなんとなくわかる気がするんだよねぇ。
何だろうなぁ。何かこう熱いものを感じないんだよなぁ。
まぁAngraやSonata Arctica、Dragonforce系統のスピード・チューン好きなら、
抑えて損はない、っつーか、抑えておくべきアルバムだと思う。
プログレ臭は割と薄いため、楽曲として純粋に楽しめる。
が、何か、何故だか、私だけかもしれないが、
頭でっかちな、今いち心に響かないという印象をうけるアルバムでもある。
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