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スロ音 Vol.1 [アルバム感想]


スロ音(1)

スロ音(1)

  • アーティスト: ゲーム・ミュージック
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 2005/06/01
  • メディア: CD



 2005年。パチスロの様々なメーカの機種のBGMを集めた、オムニバス版です。
 カテゴリ的にはGameMusicでもいいのではないでしょうか。一応ゲームはゲームですし。
 
 まさかタイアップでもないパチスロ台のBGMだけでアルバムが出せる時代になるとは思いませんでした。一昔前はショぼい音源が電子音を大音量で鳴らしているイメージしかなかったのに。まぁこれはある意味、元々GameMusicという同じような流れを辿ってきた下地があったから、こうやって成り立てたんだと考えることもできますけどね。

 パチスロのBGMとしてのブレイクスルーといいますか、音楽の価値が変わった作品としては、個人的には獣王のサバンナチャンスだと思います。それ以前にもゲッターマウスやサンダーVなど、それなりに聴かせる音楽もありましたが、獣王はATという特殊なゲーム性があのアップテンポのBGMと相まって、卑怯と言われるほどの高揚感の演出に成功しており、あれ以来、パチスロの演出としてのBGMがかなり重要視されていったように感じます。何はともあれ、その技術的進歩は凄まじく、音楽としても既に曲単体として聴けるレベルになって久しいですね。
 
 そんなわけで今回聴いたこのアルバム。歌モノBGMとしては、やはりブレイクスルー的存在である吉宗をはじめとして、南国、ナイツ、ジャグラーなど往年の名機種BGMから、サンタや信長など、それ単体では聴けないだろうオムニバス版ならではでのBGMがずらり勢ぞろい。曲調もメタル調から沖縄民謡調(スロットといえば、沖縄なんですよ。これが)、浜崎あゆみ調まで幅広いラインナップになっておりますね。客観的に見ると。
 
 ただし、パチスロの経験ない人がこの音楽を聴いてどう評価するかというのは難しいところでしょう。やったことないゲームの音楽をどう思うかとほとんど同じだとは思いますが、今までの経験上、吉宗や番長を聴かせても、パチスロというパチンコ台のイメージとのギャップに驚く人はいても、それ以降継続して聴く人はいなかったように思います。そう考えると、所詮はパチスロありきの世界であり、単体で広めるのは難しいのでしょうね。大体パチスロ未経験者にジャグラー聴かせたところで、どうにもならないとは思いますし。

 そういう意味でもやはりこれはパチスロ経験者限定のアルバムなんでしょう。逆に当時のパチスロ好きには割りと気分よくBGMにできるアルバムなのではないでしょうか。若干各曲の長さが短めのようにも感じますが、それがアルバムを通じてのテンポの良さにつながっているようにも思います。南国やサンタのBig中の音なんか聴くと、ちょっとテンション上がっちゃいますもんねぇ。体が当時を思い出しちゃうんですかねぇ。
 
 えーと個人的に一番好きなのは、これには入ってないですけどShakeの通常高確率中のBGMだったりします。あー楽しかったなぁ。当時は。


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