Diva - Heavenwood [アルバム感想]
1996年。ポルトガルのゴシックメタルバンドの1st。
このころのヨーロピアン・ゴシックメタルは一つの流れでしたね。
それらはメロデスとリンクして、拡大し、拡散し、そして淘汰されていったわけですけれども。
このバンドは淘汰されたものと思いきや、何気に再結成して活動継続中らしいです。
まぁ当時のゴシックといえば、Paradise Lostなわけで、
グロウル系のデスボイスと物悲しいキーボードの響きが強調された陰鬱で耽美的な雰囲気は、
IconなりDraconian Timesなりと同様の音楽といえば通りが良いでしょう。
ただ曲調が(ゴシックの割には)割と元気でノリのいい感じでやっていますので、
Edge of SanityやAmorphisに似た感じで聴こえる部分もあったりします。
特にメロディの構成なんかは、Amorphisに近いところがありますね。
んーのんびりしたAmorphisっていう表現が一番近いでしょうか。
ただこの手のタイプにありがちな、曲の平坦さというか、盛り上がりのなさはやはり同様で、
その辺の作曲センスは、やはり一線級には及びません。
ダークでメランコリックなのが好きで、闇の澱みの中でずっと動かず
伏せているような人にはいいのかも知れませんけど、
でも、そんなのが好きな人にとっては、音がちょっと元気すぎ、みたいな?
悪くはないんですけどね。惜しいアルバムという印象です。
2008年リリースのアルバムも聴いてみたいは聴いてみたいですが、
正直、この煮え切らない感じだとすると、うーんという感じですねぇ。
Myspace覗いてみたところ、ジェフ・ウォーターズやガスGがゲスト参加しているようで、
少しばかり興味があることはあるのですが。むぅ。
まぁゴシック系の音が好きな人なら、本アルバムも試してみる価値はあると思います。
各曲のイントロの出来はいいんですよねこのアルバム。
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