Eye of the Hurricane / Victim Of The System - Impellitteri [アルバム感想]
Eye of the Hurricane/Victim of the System
- アーティスト: Impellitteri
- 出版社/メーカー: Dream Catcher UK
- 発売日: 2007/04/24
- メディア: CD
1997年&1993年。アメリカの超技巧派ギタリストを中心とするバンドの5th&ミニアルバム。
Victim Of The Systemは実際には3rd前に発売されたはずですけど、
なんでこんな離れた形でカップリングしてるんでしょうね。
とりあえず別々に持ってますが、この形で聴いてみました。
最初は世界最速ギター弾きとして鳴り物入りで登場したクリスさんも、
Victim Of The Systemで、自分の進むべき道を見出したような感じでしたね。
確かにギターの技も凄いですが、何より重要なのは曲の出来だ、と悟ったように、
このあたりの時期は特殊な奏法や奇をてらったアイデアをあまり表には出さず、
順調に曲を作成し、アルバムをリリースしているように思えます。
ジャンルで言えば、Rainbow直系のネオクラシカル風味なのですが、
きっちりアメリカナイズされた明快な感じで仕上げる曲調は、
既にこのバンド独自のものとして確立されていると思います。
その中でも、原点回帰として自分たちができる最大限での、
Impelliteri形パワーメタルを提示したミニアルバムと、
数枚のアルバムを経て、当時あえてできることを、
向いている方向自体は違えず拡散方向に探ったこのアルバムを
カップリングしたことは、実は非常に面白いかも知れないと思いました。
で、またPedal to the Metalで変なことやったんですよねこの人。
器用貧乏なのかな。とりあえずはこなせるんだけど一線級には敵わないみたいな。
まぁ、未だにギター頼みとバンドが過小評価されているきらいもありますが、
本作などを聴いていると、非常に明確なカラーを持った良いバンドだと感じます。
食わず嫌いの方が試すには、ボリューム的にも良いアルバムではないでしょうか。
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