Disintegrate - Zyklon [アルバム感想]
2006年。ノルウェーのブラック/デスメタルバンドの3rd。
確かにEmperorゆずりの重厚な雰囲気も曲から感じることはできるが、
実際に場を支配しているのは、サイバーで金属質な空気。
鉄の臭いがしそうな、切れ味鋭いゴリゴリのリフに、
怒涛のごとく攻めくるリズム隊は圧巻の一言。
実際、爆走パートのメタル然とした突進力には、頭を振らずにはいられない。
とはいっても直球一本やりではなく、
聴くと意外と多彩な技巧を使って曲をやっていたりする。
でも、個人的にこのアルバムの弱点はスローパートだと思う。
どうも曲が一気につまんなくなってしまう。
もう少し聴かせどころがあれば、更に上のレベルにいけるバンドなのに。
このバンドの魅力はやっぱり、
北欧ブラックの風味を残しつつの、激しくも整合間のある
インダストリアルなデスメタルという特殊性、だと思う。
その感覚は、このアルバムでも十二分に味わえる。
つーか、実際にはほとんどブラックじゃないよな、もう。
こういうこいつらしかない、っていう独特の雰囲気を作れるバンドは、
貴重な存在であり、実力の証と思う。割と好きです。はい。
コメント 0