Made in Heaven - Queen [アルバム感想]
1995年。Queenの、オリジナルという意味でのラストアルバム。15th。
フレディの死後、残されたトラックを集めて、Queenのメンバーが再録したもの。
だから実際にはそれぞれのソロ収録曲とかがあったりするのだが。
フレディの、ふっきれたような伸びやかなハイトーンがハンパない。
いつものQueenのようなアクの強さは本アルバムには感じられず、
その代わり、何とも形容し難い透明感と優しさを湛えたボーカルが胸をうつ。
いつもは愉快ですらあるブライアン・メイのギターソロも、何か切なさを感じてしまう。
実際、Queenのアルバムとしては、曲は練られてないのかもしれない。
でもこれは、間違いなくフレディの遺作であり、
Queenの音楽に多少の興味を持つ人であれば、
何かを感じずにはいられないアルバムではないだろうか。
それがQueenというバンドの魅力ではないとしても。
裏ジャケットの、残された3人の後姿に感じるものがあるかどうかで、
このアルバムの価値は、如何様にもとれることになると、思う。
何も知らない人にQueenを薦めるのならば、このアルバムではない。
だがもし何かのきっかけでQueenを気に入った人であるのならば、
個人的にはこのアルバムを薦めずにはいられない。
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