Am Universum - Amorphis [アルバム感想]
フィンランドの元メロデス叙情派HMバンドの5th。
ゴシック…というかトラディショナルと言ってもいい。
既にメロディック・デスにカテゴライズする人は少ないだろう。
このあたりの時期のAmorphisは、あまりメタル界隈では盛り上がらなかった。
理由は元々の出地であるデスメタルからかけ離れて、
音楽としてバンド独特、というか特殊な、既に違う音になっているから…ということだけど、
まぁその理由もなんとなくわかる。だってこれもうプログレの部類だもん。
全編通じてこのアルバムは、不思議なノリが支配する。
何も予備知識がなければ、あるいはKing Crimsonとしても通用してしまうかも。
まぁよく聴くと、従来どおりのAmorphis独特のトラッドメロディが満載なんだけど。
何も知らなきゃ、確かにサイケの部類として捕らえられるかも知れないとは思う。
サイケでもあり、プログレでもあり、その実メロディは伝統北欧系であり。
これはSpiritual Beggarsとか、ソッチ系の音楽になってしまうよなぁ。
やっぱそうなると、俺が求めているAmorphisとは違うんじゃね、
とか言いだすことになるのかな。うーん。
たしかにこの音像に対して、ジャンル分けをするなら、
このアルバムの存在許容範囲はかなり狭いと思う。
でもこのアルバムがそんなに人気のない理由は、実際にはそんなことではなく、
単に勢いと主メロの出来が今いちだ、っていうそれだけの理由だと思う。
メタル好きはそんなに許容範囲狭くないっての。なぁ全く。
あ、実のところアルバム自体は悪くないすよ。
Amorphis好きなら、聞き込めばまぁ満足する、ってレベルです。
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